6M70のエンジントラブルを診断することなんてないんだけど。
どうしてもオレに見て欲しいというもんだから診断解決することになったんだけど。
というか初めに言っておきたいんだけど。俺はバスのSCR制御の故障診断は初めてなんだ。とはいえトラックのSCR制御系の故障なら経験があるから多分だけど大丈夫。
今回のトラブルはSCR制御の点灯でエンジンの出力制御が入るトラブル。
正直な話、SCRに関するトラブルは苦手というかプレッシャーがある。
というのもSCR制御の場合、ポンプモジュールの故障だとポンプモジュールの交換が必要。つまり何が言いたいかというとポンプモジュールは高額。
ということは、診断をミスると俺の信用に関わる。ユーザーに無駄な出費をさせてしまうことになりかねない。
とはいえ引き受けたからには覚悟を決めて前に進むしかない。誤診しないよう診断するしかない。

SCRシステムにアクセスできない

SCR制御ランプが消えない
と、その前にメーターに出ているエラーを確認する。詳しく症状を確認すると。
- キーをON・OFFにしてもSCR制御・エンジン制御の警告ランプは消えない
SCR制御とENG制御の同時点灯はSCR制御系でエラーが発生しているからENG制御系にもエラーが発生している可能性が大。
というわけで。今回はENG制御系のエラーは一時的に無視で、SCR制御系だけアクセスできないわけだから、SCR制御系を疑うのが正解。
だと思って診断していった。

SCRシステムにアクセス出来ない時は電源回路を点検をする
今回のエラーに限らずシステムにアクセス出来ない場合は電源回路を点検するのが正解なんだ。
覚えっていて欲しい。スキャンツールでシステムにアクセスしてもアクセスが出来ないとき。
そんな時は電源のヒューズを点検すると高確率で切れてるし、SCR制御の電源回路系で追っていくと。
ほらヒューズ切れてる下記。

システムにアクセス出来ない理由は下記。
- ヒューズが切れていたから電源の損失でスキャンツールを用いてSCR制御にアクセス出来ない。
というのが今回のスキャンツールが使えなかった理由。
SCRの警告灯が点灯したらまず確認すべきチェックリスト
SCRの制御エラーは頭パニックになるだろけど、オレもパニックになるんだ、とはいえとりあえず自分の頭の中を整理することが大切なんだ。
というわけで点検すべきチェックリストを下記にてまとめた。
- 診断機が通信できるか?
- ヒューズが切れていないか?
- SCRポンプに電圧が来てるか?
- 尿素残量と凍結チェック
- NOXセンサーの異常コードはでてないか?
- エンジンECUのエラー履歴を確認
診断の時の役に立つと嬉しい。
今回はSCR制御にアクセス出来ないからヒューズにたどり着いたんだけど。
ヒューズの位置はどこ?ってなるだろうからヒューズの位置をご紹介する。
SCR制御のヒューズの場所
SCRのヒューズ位置はここなんだ下記。

ヒューズが切れた原因はハーネス不良やポンプモジュールの内部異常など理由はさまざまなんだ。
(たぶん内部ショートが原因)
各ハーネスのショートを点検したけど以上なし。画像なくてゴメンさない
SCRのモジュールはボッシュ製なんだけど、エラーが発生して内部異常が発生した場合はモジュール本体の交換になる。
とはいえ本体は高額だ。
診断をミスるとかなりヤバイんだけど内部異常でのヒューズが飛ぶ現象は診断が難しい。
ECUや各電源回路をテスターで点検したけど断線もなく正常。というわけでもうポンプモジュール以外に原因が見つからないから交換するのが一般的だと思う。
ポンプモジュールを分解して内部の部品を交換するのはアリ?
って話なんだけど。ボッシュ曰くポンプモジュールの異常は本体丸ごと交換となってるし。
(ポンプモジュール内部は色々と大人の事情があるので写真はムリ)

というわけでポンプモジュールの交換は完了したらヒューズの切れも発生もなく解決した。
電気系は目でみえないから故障診断に苦労するけど、サーキットテスターあれはサクサクと故障診断が進む。
最終的にポンプモジュールの内部異常という結論に至ったけど、最後はサーキットテスターで導通や電圧を点検した。