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【坂道で失速する】日野 デュトロ リエッセ N04C型エンジンに多いトラブル 

  • 2023年10月15日
  • 2024年4月21日
  • 雑記

本職の自動車整備士に車に関する記事を書く気はなかったんだけど3万キロ走行しているデュトロやダイナ、トヨエースのN04Cエンジンはトラブルが多いから今回記事にしたいと思う。

アイドリングが多めのデュトロやダイナ、トヨエースに搭載されているN04Cエンジンが吹けないというトラブルが多めでウザい。

  • デュトロ
  • ダイナ
  • トヨエース

上記3つの車は坂道でアクセルべた踏みでも加速しないことがよくありがちな故障。

気持ちよく坂をブーンと駆け上がりたいですね。

詳しく解説したところだけどN04C型のエンジンの解説をするとキリがない、そして搭載されている車種が多すぎるから詳しく解説はしません。

この記事にたどり着いた人は

  • デュトロ
  • ダイナ
  • トヨエース
に乗っていて坂道でパワーが出ない原因について調べている人だ。
ということでN04C型エンジンについてある程度の知識がある人だろうから、何度も言うけど各ところどころの詳しい解説はしません。
どうも本職が自動車整備士のムーチョと申します。
今回は坂道で登らなくなった原因と解決方法をご紹介する記事となるから参考にしてほしい。

エンジンが吹けない主な原因は圧力センサー

坂道を登らない原因は下記なんだ。

圧力センサー手前のパイプがカーボンでつまってしまいエンジンが吹けなくなるというのが主な原因。

圧力センサーとは

圧力センサーとはエンジンの吸入空気量を検出するセンサーことを指す。

ターボの加給圧を決める圧力センサーだが圧力センサー手前のパイプが詰まっていると正確な吸入空気量を検出することが出来ない。

つまり、ブースト圧が足りないから坂道を登れないという単純な理由でパワーが出ない。

ということで清掃すれば復活するのでサクっと清掃していき作業は完了です。

カーボンが原因でエンジンが吹けない

カーボンの溜まるがヒドイ。

これでは圧力センサーは正常に反応しない。

カーボンの詰まりが酷すぎるがゆえに下記となります。

  • 吸入吸気量の検出が出来ない
  • ターボの加給圧を決めることが出来ない

ということでエンジンのパワーが出ない、坂道が走らないということになる単純な話。

スロットルボディとインテークを取り外して清掃する

清掃すれば確実にエンジンパワーは元にもどるから清掃をする。

まずはスロットルボディーを清掃するんだけど、凄いカーボンではじめ手見た時は驚くはず。

つづいてインテークの一部の取り外す下記。

凄く汚いから綺麗にしないとパワーが戻らないと何度も言っておくんだけど、インジェクター洗浄剤をいれたら綺麗になるんじゃね?

って思うだろうけど添加剤は信用ならない、だから俺は使わないと決めてる。

ということで綺麗に掃除をして終了だけど綺麗にしたときの写真を撮影し忘れたと報告しておきます。

カーボンの詰まりの原因は何なの?

結局のところ悪さをしているのはDPDマフラーのつまりが原因。

DPDマフラーはマジでクソ詰まりすぎると走行できなくなるからマジで厄介だ。

しかもN04Cの場合、配管インジェクター付近にカーボンが蓄積しがち。

今回も配管インジェクター付近にカーボンが蓄積されていた。

ということは排気管インジェクターの機能は低下するし、DPDの燃焼は出来ない。

つまりDPD差圧パイプもカーボンでつまっているからDPDが自動燃焼しないというながれ。

ということで、配管インジェクター付近にたまったカーボンを除去で作業完了。

あとは

  • DPD強制燃焼をおこない作業は完了となります。

 

そして無事に完成したからお客様に納車したという流れになりました。

オススメの点検箇所

吸気系から排気系まで全てを清掃しました。

N04Cエンジンの場合は

  • 坂道が昇らない
  • エンジンの力がない

といった症状がでている場合は必ず以下の箇所を点検することをオススメ。

  • スロットルボディー周辺
  • 圧力センサーパイプの目つまり

追加で点検するなら下記となります。

以下項目はスキャンツールでの点検となる。スキャンツールない場合は点検することは出来ません。

  • DPD差圧パイプの点検、清掃
  • EGRバルブの点検
  • インジェクター補正値の点検

の点検をおこなうことができる環境であれば、点検しておけば安心。

ということで今回の記事は終わりです。

追記:スロットルボディーにカーボンが溜まっていたら除去するのは手作業以外に無理。

ということで綺麗にカーボンを除去するなら整備工場に作業依頼をお願いすることをオレはオススメしとく。

最近ではDPFクリーナーという便利なクリーナーが販売されているのでDPFクリーナーを投入して様子を見るのもアリですが

手作業が確実に綺麗になるということだけハッキリもう申し上げておきます。

車はカンでは治せませんので現在は故障診断機を使い、エラーコードの確認と車両データーを見ながらの診断が基本となっています。

エンジンが吹けなくなったという症状が1回でも出たなら整備工場に持って行き点検してもらいましょう。

アイドリングが多いとDPDマフラーは詰まりやすい

アイドリングの時間が多いとDPDマフラーは詰まりやすいので、アイドリングが多い使い方をしている車両はDPDのつまりに注意が必要。

そしてDPDの燃焼の順番と解説をする下記。

  1. DPDが溜まると自動燃焼モードに入る
  2. 自動燃焼で燃えきれなかった場合は手動燃焼モードに入る
  3. 手動再生モードで燃えなかった場合エンジンチェックランプが点灯して強制燃焼をしなきゃいけない

という流れになります。

強制燃焼は故障診断機を使っての作業となるけど診断機は高額すぎるし扱い方を知らない人が買うのは無謀。

自前で診断機を買って強制燃焼を行うのもアリ。

とはいえ車両の使い方やDPDが詰まる原因を探求して修理しないかぎりエンジンが吹けないという症状は続く。

修理に出しても治らない場合はセカンドオピニオンもアリ

故障したら整備工場に持って行き点検することをオススメするんだけど整備士も優秀な人ばかりじゃない。

いや、オレが優秀って言っているとかじゃなくて、医者にもヤブ医者がいるように車にもヤブメカニックが存在する。

何度も整備工場に修理に出し、車車に改善が見られない場合、オレはセカンドオピニオンを強くオススメするし正規ディーラー店に修理を依頼することをオススメします。

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