本職では自動車整備をしているムーチョなんだけど、最近デュトロやダイナ、トヨエースのN04C系のエンジンはトラブルが多めです。
DPD搭載車両はエンジン故障が多くてトラブルが多くて故障原因がもう謎すぎ。
そんなわけでN04Cエンジンに多いのがエンジンが吹けないというトラブルが多めでウザい。
- デュトロ
- ダイナ
- トヨエース
上記3つの車は坂道でアクセルべた踏みでも加速しないことがよくありがちな故障。
気持ちよく坂をブーンと駆け上がりたい、そんな人はこの記事を読み進んで下さい。
この記事にたどり着いた人は
- デュトロ
- ダイナ
- トヨエース
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【解決】エンジンキーを一度OFFにしてからONにする
エンシンが吹けないという状態になっているなら一度下記の作業をしてほしい。
- エンジンキーをOFFにする
- そしてエンジンキーをONにしてほしい
エンジンが吹けないということは何らかのエラーが発生しているだろうから停車してから一度エンジンキーをOFFにしてほしい。
故障の種類にもよるけど条件しだいではあるんだけどキーをON/OFFにすると正常に復帰する場合があるから是非試してほしい。
エンジンが吹けない主な原因は圧力センサー
坂道を登らない原因は下記なんだ。
圧力センサー手前のパイプがカーボンでつまってしまいエンジンが吹けなくなるというのが主な原因。
圧力センサーとは
圧力センサーとはエンジンの吸入空気量を検出するセンサーことを指す。
ターボの加給圧を決める圧力センサーだが圧力センサー手前のパイプが詰まっていると正確な吸入空気量を検出することが出来ない。
つまり、ブースト圧が足りないから坂道を登れないという単純な理由でパワーが出ない。
ということで清掃すれば復活するのでサクっと清掃していき作業は完了です。
カーボンが原因でエンジンが吹けない
今回作業に当たった車両はカーボンの溜まるりがヒドイんだけど、これでは圧力センサーは正常に反応しない。
カーボンの詰まりが酷すぎるがゆえに下記となります。
- 吸入吸気量の検出が出来ない
- ターボの加給圧を決めることが出来ない
ということでエンジンのパワーが出ないから坂道が走らないということになる単純な話なんだ。
スロットルボディとインテークを取り外して清掃する
インジェクター洗浄剤なんていう怪しいクリーナーを通販で見かけるけどあんなのほぼアテにならない。
入れるだけ無駄。
ということで少しメンドクサイけど手作業以外にカーボンを除去するという手はほぼない。
まずはスロットルボディーを清掃する為に取り外したから見て欲しい下記。
凄いカーボンの量で驚くと思うけどこんなの序の口
つづいてインテークの一部の取り外すんだけどココが一番重要なんだ下記。
凄く汚いから綺麗にしないとパワーが戻らないと何度も言っているんだけどインジェクター洗浄剤をいれたら綺麗になるんじゃね?
って思うだろうけど添加剤は信用ならないから俺は使わない。
カーボンの詰まりの原因は何なの?
結局のところ悪さをしているのはDPDマフラーのつまりが原因だからDPDマフラーが悪の根源。
DPDマフラーはマジで詰まりすぎると走行できなくなるからマジで厄介だ。
しかもN04Cの場合、配管インジェクター付近にカーボンが蓄積しがちで今回も配管インジェクター付近にカーボンが蓄積されていたんだけど作業に夢中で写真を撮影するのを忘れてしまった。
排気管インジェクターにカーボンが付着すると機能は低下するし、DPDの燃焼は出来ない。
つまりDPD差圧パイプもカーボンでつまっているからDPDが自動燃焼しないというながれ。
ということで、配管インジェクター付近にたまったカーボンを除去で作業完了。
- DPD強制燃焼をおこない作業は完了
そして無事に完成したからお客様に納車したという流れになる。
オススメの点検箇所
吸気系から排気系まで全てを清掃をしたんだけど多くのN04Cエンジンが今回の用になっているから
- 坂道が昇らない
- エンジンの力がない
といった症状がでている場合は必ず以下の箇所を点検することをオレはオススメします。
- スロットルボディー周辺
- 圧力センサーパイプの目つまり
追加で点検するなら下記となります。
以下項目はスキャンツールでの点検となる。スキャンツールない場合は点検することは出来ません。
- DPD差圧パイプの点検、清掃
- EGRバルブの点検
- インジェクター補正値の点検
の点検をおこなうことができる環境であれば、点検しておけば安心。
ということで今回の記事は終わりです。
追記:スロットルボディーにカーボンが溜まっていたら除去するのは手作業以外に無理。
ということで綺麗にカーボンを除去するなら整備工場に作業依頼をすることをオレはオススメしとく。
DPFクリーナーは効果あるの?
DPFクリーナーなんてほぼ無意味。
試しにクリーナーを投入して様子を見るのもアリだけど、結果はあまり効果はない。
何が言いたいかと言うと手作業の方が確実に綺麗になるということだけハッキリもう申し上げておきます。
車はカンでは治せませんので現在は故障診断機を使い、エラーコードの確認と車両データーを見ながらの診断が基本となっています。
エンジンが吹けなくなったという症状が1回でも出たなら整備工場で点検してもらいましょう。
アイドリングが多いとDPDマフラーは詰まりやすい
アイドリングの時間が多いとDPDマフラーは詰まりやすいので、アイドリングが多い使い方をしている車両はDPDのつまりに注意が必要。
そしてDPDの燃焼の順番と解説をする下記。
- DPDが溜まると自動燃焼モードに入る
- 自動燃焼で燃えきれなかった場合は手動燃焼モードに入る
- 手動再生モードで燃えなかった場合エンジンチェックランプが点灯して強制燃焼をしなきゃいけない
という流れになります。
強制燃焼は故障診断機を使っての作業となるけど診断機は高額すぎるし扱い方を知らない人が買うのは無謀。
自前で診断機を買って強制燃焼を行うのもアリ。
とはいえ車両の使い方やDPDが詰まる原因を探求して修理しないかぎりエンジンが吹けないという症状は続く。
DPDシステムとは
DPDについては各ところどころで解説しているから詳しい説明は避けるけどDPDとは下記なんだ。
DPD (Diesel Particulate Defuser)の略でDPDという。
DPDってのはディ―ゼル自動車の排気ガスの中に含まれる粒子物資(PM)を浄化する装置のことをさす。
そんなわけでDPDは大気中にPMを拡散しないようにDPDマフラー内でPMを貯めておいて、一定以上のPMが蓄積すると自動的に自動燃焼するようプログラムされている。
- DPD自動燃焼
DPDは一定量のPMが溜まるとDPD自動燃焼モードに入るようにプログラムされている。
- DPD手動燃焼
手動燃焼モードは自動燃焼モードでは燃焼しきれないPMがあった場合に手動燃焼モードに切り替わる。
だから【手動燃焼ボタンを押してください】って車から音声で警告があった場合は出来る限り早めに燃焼ボタンを押してほしい。
- 最終的にエンジンチェックランプ点灯する
エンジンチェックランプが点灯した場合はもうお手上げです。
整備工場で強制燃焼作業をしてください。