今回も4P10エンジン搭載の三菱ふそうキャンターのエンジンチェックランプが点灯してる車両が入庫したから対処しました。
今回の不具合の症状は下記です。
- エンジンチェックランプが点灯
- エンジンの吹け上がりは正常に吹け上がり通常の走行も可能な状態
- エンジンを切ってメインキーをオフにしてもエンジンチェックランプが消えない
今回もGスキャン2で診断したところ現在故障でエラーコードを確認した。
- エラーコード 3361 18 NOXセンサー
- エラーコード 520558 31システム情報6
今回は上記2つのエラーコードが入っていました今回も解決したのでご紹介します。
現在の症状はエンジンチェックランプが点灯、エンジンの吹け上がりに問題がいにもかかわらずエラーコードを消去することができない。
という症状で悩んでいる人は記事を参考にして対処してくれる嬉しい。
- 車種 三菱ふそうキャンター
- 型式 TPG-FBA50
- エンジン型式 4P10
今回の故障についてはNOXセンサーの故障もしくはSCR系のどちらかのトラブルなんだけど。
簡単に判別するのに故障コード:3361 18 NOXセンサーの故障コードをまずは消去してみる。
すると3361 18 NOXセンサー系の故障コードが消去可能できたので今回のSCR関連の故障が濃厚と診断し作業を開始する。
- ちなみに3361 18 NOXセンサーのエラーコードが消えない場合、NOXセンサー本体の故障の可能性が高い。
その場合NOXセンサーの実データーを見ながらの診断になるんだけど、今回はNOXセンサー故障じゃないから詳しく解説はしない。
エラーコード(520558 31) システム情報6&(3361 18)NOXセンサー排出値高すぎる
現在、メーター内に表示されている警告灯は複数で、アドブル系やDPD系のチェックランプが同時点灯している状態でした下記。
今回診断するにあたり毎度毎度、当ブログでお馴染みの少しだけ古い診断機のGスキャン2を使い診断を開始。
最新のスキャンツールはGスキャンZが最新モデルの診断機ですが、Gスキャン2でも故障コードは見れます。
とはいえGスキャン2は型遅れの機種だ、これから故障診断機を検討しているならGスキャンZはオススメ。
[itemlink post_id=”11305ということで今回はGスキャン2で診断した結果は下記でした。
- 3361 18 NOXセンサー 排出値高すぎる
- 520558 31システム情報6
とりあえずGスキャンの画面をスクショしといて一旦、エラーコードを全消し。
すると520558 31システム情報6のエラーだけが残りました。
故障コード520558 31システム情報6の発生条件
520558 31システム情報6の発生条件の詳しい内容は下記でご紹介しておきます。
- 発生条件:SCR関連の不良が発生(同時に発生しているダイアグノーシスコードを確認し、故障診断を行う
- 復帰性:スターターSWがONになるときに正常な信号になれば復帰
- ECU制御内容:ブザー吹鳴
- ウォーニング表示:-
- 推定要因:発生している他の故障コードを確認し、故障コードを行う
- サービスデータ:なし
- アクチュエータテスト:なし
- 電装品の点検:なし
アドブルのチェックランプが点灯したのは尿素水ドージングモジュール(添加バルブ)が原因
結論から申し上げるとドージングモジュールが尿素水の結晶化で詰まっていました。
今回、チェックランプが点灯した原因はドージングモジュールの詰まりにより添加不可となりNOXセンサーが反応。
NOXが高い値になりチェックランプが点灯したという話でございます。
ということなのでドージングモジュールを確認します。
尿素の詰つまりで詰まっていたら清掃してエンジン学習値リセット作業をすれば作業終了です。
では作業を開始します。
ドージングモジュールはマフラーのパイプに装着されていてジャッキアップしなくても取り外せます。
ドージングモジュールの場所は車両の右側ににあり、リアタイヤの前側付近のマフラーパイプに備え付けられています。
こんな感じの変なカタチのモノが発見が出来きたらのドージングモジュールで正解です。
六角のネジを取りはずしたらバンドが緩みますので、あとはドージングモジュールを外すだけです。
ドージングモジュールにはホースが付いていますがホースが付いたまま作業できますのでホースを外さなくてもOKです。
こんな感じでバンドを外します下記。
ドージングモジュールが外れました。
やっぱり添加ノズル付近に尿素水が固まっていますね。
パイプ側にもいい感じで尿素水が結晶となり固まってます、これでは正常に添加できないムリ。
そりゃSCR関連のエラーが出るわって思うぐらい詰まってます下記。
洗浄する時は蒸留水で洗ってほしいとメーカーからの指示がありますが今回は無視して水道水で洗いました。
水道水で全然平気で十分にこんな感じで綺麗になります、水道水オススメです。
マフラーパイプ側の結晶も綺麗に取れました。
ドージングモジュールを取り付ける時はモジュール側に凸部分があるので取り付ける際はマフラーパイプ側の凹みに合うように取り付けて作業は完了です。
無事に取り付け完了です下記。
エンジンコントロールユニット学習値リセットを選択してエラーが消えたら作業終了です
ドージングモジュールの取り付けが出来たらGスキャン2の作業の項目で エンジンコントロール学習値リセットを選択。
無事にエラーコードが消去できたら作業終了です。
メーターを確認してチェックランプが消えました作業終了です。
もちろんDPDの強制燃焼を行います、無事にDPDの燃焼は終わり作業は終了となりました。
今回はドージングモジュールの添加不良によりNOX値が高くなりNOX系のエラーが発生。
そんなわけでドージングモジュールの添加バルブを清掃し解決したので今回の記事はこれで終わりです。
おつかれさまでした。