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【三菱ふそう】エラーコード【520373 31】4P10エンジンが吹けない。インジェクターを交換【Gスキャン2】

4P10エンジン搭載のキャンターがエンジンが振れていてエンジンチェックランプも点灯しているという理由で入庫です。

アクセルを踏んでもエンジンが吹け上がらないというトラブルに対処し解決したのでご紹介します。

今回のエンジン不調に関する症状は下記です。

  • アクセルを踏んでもエンジンが吹け上がらない
運営者のムーチョです。整備士歴20年の現役の自動車整備士です

詳しく調べてみたら現在故障でエラーコードでインジェクター系の不良という診断結果が出ました。

#3のインジェクターの補正値も異常なので早速交換していきますが、そういえば4P10エンジンのインジェクターは固着している事が多い事を忘れてたました。

手間のかかる作業になるかもしれない。

って思って車両の年式を確認したら今回のキャンターは4P10+のモデルの車両。

何が言いたいかと言うと今回の作業するキャンターはインジェクター固着の防止の対策がされているので固着の心配はないって話。

ということで今回はインジェクターを交換を終了したからこれからインジェクター交換を予定している人は参考に頂けると嬉しい。

今回使った故障診断機はGスキャン2を使いましたが現行モデルの故障診断機はGスキャンZなんだ。

これから故障診断機の購入を検討しているならGスキャンZをオススメする。

現在のエラーコードは520373 31  

今回も当ブログで毎回登場するGスキャン2を利用し故障診断開始です。

現在故障で520373 31というエラーコードと、その他のコードが過去歴として記録されていましたので画面をスクショしてまずはエラーコードを消去。

すると#3のインジェクター補正上限に達している520373 31の故障コードだけが残りました。

そんなわけでインジェクターを交換して4本のインジェクターを交換することになりますがサクっと作業を開始する前に一つ気になることがインジェクター固着が心配。
4P10エンジンのクソエンジンと言われる理由の一つなんだけど
  • インジェクターの固着でシリンダーヘッドを外さないと、インジェクターが抜けない場合があるから4P10エンジンは凄くキライ
だけど今回の車両は4P10+だからそんな事はないと思ったりもしてる
これから4P10エンジンのインジェクター交換作業を検討している人は参考にしてくれると嬉しい。
(下記の目次でジャンプ)

4P10エンジンのインジェクターは雨水で固着する

4P10エンジンはヘッドカバーに雨水が溜まりやすい構造なんだ。

だから雨が降るとヘッドカバー周辺に水が溜まりインジェクターがサビて固着してしまうというワケなんだ。

とはいえこのまま放置するわけにもいかないので、対策として三菱ふそうは4P10エンジンに+を足して4P10+に進化したという話なんだ。

つまり4P10+はエンジンカバーを装着でインジェクターの固着を防いでいる

という話なんだ。

こんな感じで秒でインジェクターを簡単に外すことができます下記。

ちなみにインジェクターを外す際に使った工具は下記です。

  • ウオーターポンププライヤー

4P10エンジンのインジェクターはタペットカバーを外さなくてもインジェクターの交換が可能なので4P10エンジンの設計は素晴らしい。

タペットカバーを外さなくていいので、インジェクター交換にかかる作業時間は1時間程で完了。

各部の締め付けはもちろんトルクレンチを使用はもちろんのこと、高圧パイプもイジェクターと同時に交換なので交換して無事に作業は終了しました。

インジェクターが固着している場合の対処法

  • インジェクターが固着していて抜けない

インジェクターがサビて固着していたら、最悪はシリンダーヘッドを外さないといけない。

もしくはインジェクタープーラーを利用し、インジェクターを引き抜く方法しかない。

というか、なんでインジェクターが固着するの?って話なんだけど。

キャンターに4P10エンジン搭載され始めたのが2010年頃。

初期に販売された4P10エンジンのキャンターには現行車のようにエンジンカバーが装着されていなかったので

雨が降ったりすると、インジェクター上部に水が溜まり、インジェクターがサビて固着してしまう。

カバーを取ってみたら見えるようにメカメカしい部品がタペットカバー周辺にみっちり詰まっています下記。

4P10エンジンのエンジン上部は水が溜まりやすい構造になっているのは見ただけで分かるかと思います。

現在の4P10エンジンは保護カバーで雨水を防いで対策済み

  • 初期モデルのキャンターはインジェクターが固着している車両は多すぎでしたがエンジンカバーで保護してあるのでインジェクターの固着はありません

現行モデルのキャンターは雨水の対策として、エンジンカバーが装着されているので水は溜まりません。

インジェクターの取り外しはスムーズに進みインジェクター交換作業は1時間程で完了です。

もう以前のように4P10エンジンのインジェクターの固着、脱着作業にビビる必要はないという話です。

ただし4P10エンジンのインジェクターの登録はスキャンツールにより可能だったり、不可な場合もあるので。

使っている診断機が4P10エンジンのインジェクター登録に対応しているか調べてから作業したほうがいい。

ちなみに私が使っているGスキャン2は4P10エンジンのインジェクター登録は不可でした。

なのでインジェクターの登録作業のみディ―ラーさんにお願いして無事にエラーコードは消えて正常に戻りました。

お疲れさまでした。

Gスキャン2で可能な作業はインジェクター学習値リセットのみでした。

エラーコードはインジェクター登録が完了するまで消去不可でしたのでGスキャン2はもう限界ですね。

GスキャンZなら4P10エンジンのインジェクター登録は可能という記事をネットで見つけたので、当ブログも次回はGスキャンZでチャレンジする予定です。

 

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