いすゞが誇るバスのエルガミオが信号待ちでギアをニュートラルするとエンジンが停止するという故障に対応した。
今回の車両は総走行距離が15000キロ程のいすゞエルガミオなんだけど通常の走行に問題はないしエンジンの吹け上がりも問題はない。
故障の症状の再現を試みたけどエンジンの吹け上がりは絶好調でアイドリングも正常。
エンジンが振れたたりすることもない。
正直、もうお手上げだ。
Gスキャン2を用いて故障コード確認したけど現在と過去の両方で故障コードは出現せず。
いすゞエルガの車両情報
- 型式:SDG-LR290J
- 原動機の型式:4HK1
- 年式:平成29年式
故障の症状
- 信号待ちでエンジンが止まる
- エラーコードは現在過去共になし
- エンジンの始動はスムーズ
- エンジンの吹け上がりは問題なし
原因はSCVバルブの不良
原因はSCVバルブの不良と決着した。
信号待ちでエンジンが止まってしまったりする症状は高確率でSCVバルブの作動不良。
しかもSCVバルブの不良はエラーコードは発生しないからタチが悪い。
SCVバルブが悪さをすると以下のような症状が発生する下記。
- エンジンが信号待ちで止まっちゃう
- エンジンの始動性は正常
- 通常の走行の時のエンジンの吹け上がりは問題ない
SCVバルブの位置は下記。
今現在症状が発生しないからSCVバルブが悪さをしているという確信はないんだけど
今回はSCVバルブを交換して様子を見てもらうことになり交換することにした。
SCVバルブとは
SCVバルブの解説はChatGPTで検索するとでてきますが、簡単に説明すると、SCVバルブは噴射圧力を調整して燃料を噴射する装置です。
この装置に不具合が発生するとアイドリング時にエンジンが止まります。
しかも、厄介なことにSCVバルブの不良はエラーコードが発生しません。
今回の症状に関してはエラーコード検出はない。
ということはアイドリング時にエンジンが停止する原因はフューエルエレメントとSCVバルブの不良を疑いました。
燃料エレメントを外してみてビックリです、総走行距離数が15000キロのフューエルフィルターはドロドロな状態。
新品のフィルター(右)と比較すると明らかに汚れすぎです。
フューエルサプライポンプの再学習
SCVを交換したあとは再学習する必要があり再学習にはスキャンツールを利用します。
今回はGスキャン2を利用です。
- スキャンツールを接続
- スタータースイッチをONにする
- 作業項目でフューエルサプライポンプ学習リセット
- スターターを30秒間OFFにする
- エンジンを始動して水温が65度以上になるまでアイドリング
- スキャンツールでポンプ着差額完了ステータスを確認
- パラメーターが0から1に切り替われば作業終了です。
SCVバルブの交換から、ここまでの作業で1時間程で完了します。
当ブログの情報が全て正しいわけじゃないので、あくまでも参考程度に読んで頂き、問題解決に役立ってくれると嬉しいです。
今回の作業の説明に関してのユーザーの反応はというと満面の笑みで帰って行ったので首をかしげることなく心の底から
【ありがとうございます】を頂いきまして、再入庫しないことを祈っています。
