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【ホイールナットからサビ汁】ISO方式のナットのワッシャーは外れた。ワッシャーが外れたらナットは再利用不可。

年末に大型車の車検が入り作業を開始したんやけど一つ気になるところを見つけた。

その時の作業でISO式のホイールナットのワッシャーが外れてかけていたので記事にします。

今回の発見には自動車協会が秋ごろに出すホイールナット脱落についての注意喚起ポスターが発見のキッカケ。

つまり自動車協会の注意喚起のポスターがなければサラリとチラ見で終わってた。

冬に投入しスタッドレスタイヤの交換を終了した時期に気を付けて欲しいから注意喚起のつもりでオレは取り外した酷い状態のナットをご紹介します。

運営者の関西人のムーチョです。整備士歴20年の自動車整備士です。
一つお願いです。
タイヤ交換を行った後は50キロ~100キロ走行したとに増し締めを行うようにお願いします。
ISO式のホイールナットについての解説は各ところどころでされているから、今回の記事ではISO式のホイールナットの解説はしない。
自家用車ならびに運送業の人で車に乗り込む前にホイールナットのサビ汁を発見したら必ずホイールナット点検及び増し締めをして下さい。
  • サビ汁が出るのはナットが緩んでいる可能性が高い

ISO式ホイールナットのワッシャーのすき間が大きいのは異常

今回のホイールナットはサビ汁は出てなかった。

だけど車体から取り外したらホイルナットとワッシャーのすき間が多い。

ざっと見た感じナットとワッシャーのすき間が1センチ程大きく広がってます。

自動車協会からの情報によるとISO式のホイールナットは緩みやすく、ナットを引っ張ってワッシャーとのすき間が大きいと交換するようにと通達が来てた。

まさに今回のナットが該当するナットということ。

さらに引っ張ってみると分解した。

もうこのナットは絶対に使われへんし交換しかない。

こんな状態になっても再利用不可しようもんなら事故の元で超危険やから再利用はアカンで!

ISO式のホイールナットはバラバラになったら再利用は不可で即交換

新品のホイールナットとワッシャーのすき間

新品のホイールナットのすき間はこんな感じです下記。

古いナットと違い新品のナットはワッシャーのすき間がないぐらい小さく狭い。

取り付けるまえにナットとワッシャーとの隙間に注油

取り付ける前にナットとワッシャーのすき間にエンジンオイルを注油します。

こんな感じで注油しエンジンオイルを塗っています。

あとホイールに取り付けて600ニュートンで締め付けて完了。

今回交換したホイールナットは10本中1本のみ。

10本交換したいけど年末は部品の調達が難しいから在庫品で対応する。

2025年明けに残りの9本を交換する予定です。

初期なじみのため50km~100km走行後を目安に増し締めを実施するようにお客様に伝えて今回の作業は終了です。

サビ汁が出ていたら増し締めをして下さい。

緩み止め対策として下記のような商品すら存在するので。
自主的に緩み止め対策のアイテムを導入している運送会社も多いので少し感心した。
確かにコレ使ってたら安心かもねって感心した、ということで作業終了です。おつかれさまでした。

 

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