坂道で失速するもんだから、てっきりターボ本体の故障かと思ったんだけど、違っていた。
ターボ本体の価格は高額で10万円は軽く超える。診断を間違ってしまうと大変なことになってしまう。

誤診を恐れて前に進まないなんてただの逃げ。というわけで坂道でアクセルを踏んでいるのに失速する症状に対応する。
- エンジンはアクセルをべた踏みしているのに坂道で失速する
- 加速が悪い
アクセル全開なのに坂道で失速加速が悪い原因を調べているけど原因が分からない人は記事を参考に解決してほしい。
エンジンが吹けない主な原因は圧力センサーの詰まり
フューエル系の詰まり確認済みで問題なし。ターボ系の電圧やハーネスの点検とアースも問題なし。
そこで残された点検場所は下記にたどり着いた下記。
- 圧力センサーのパイプの詰まり
いや、データー表示で圧力数値を見れば圧力センサーの詰まりは一目両全でパイプの詰まりと分かるんだけど。

その他にも坂道が昇らない原因があるかもしれないから点検した。
点検したのはフューエル系の詰まりやターボ系の電圧やハーネスの点検も同時にしておかなきゃいけないからした。
N04Cエンジンに搭載されているターボは電子制御の可変ノズルターボなんだ
N04Cエンジンに搭載されているターボは電子制御の可変ノズルターボなんだ。
ターボ本体を動かすにはECUからの信号が必要なんだ。しかも通信はCAN通信で通信してるからCAN系に異常が発生するとシッカリとCAN通信異常のエラーが発生する。

とはいえ今回はCAN通信異常のエラーは発生してもいない。VNTエラーのP0045のエラーも発生してもいない。
というわけで圧力センサーのデーターをみると数値がおかしい。
というわけでパイプがススで詰まっていると思ったんだ。
パイプがススで詰まっていECUに正常な圧力の信号が届かない。
ということはターボの電子可変ノズルが正常に作動もしない=坂道を上っている時にアクセルを踏んでいるのに加速しないというアンサーに辿り着いた。
加給圧不足ってヤツだ。
圧力センサーとは
圧力センサーとはエンジンの吸入空気量を検出してターボの加給圧を決める圧力センサーのことなんだ。
センサー手前のパイプがカーボンで詰まっていると正確な吸入空気量を検出することが不可となる。
ブースト圧が上がらない原因が判明したからあとはパイプを掃除して作業終了するだけ。
圧力センサーの位置
トラックに搭載に搭載されているN04Cなら圧力センサーに簡単にアクセスが可能なんだ。
だけどバスのコースターなら残念ながら作業スペースがウンコ。狭すぎてタイヤを取っての作業になる。
コースターならフロントタイヤ左を外してエンジンのサイドカバーを外すと圧力センサーが見える下記。

加速を復活させるには圧力センサーへ続くパイプを清掃すればいいだけ。
パイプの清掃方法
掃除の方法はいくつかあるんだけど針金も用いてパイプをキレイに清掃する方法や。
スロットルボディ周辺を全バラにするなど清掃の仕方など色々と方法はある。
パイプの詰まりを解消する簡単な方法は下記。
- 圧力センサーのエアパイプにエアガンで圧縮空気を吹き付ける
- エンジンクリーナーで洗浄する
詰まりが軽度なら清掃方法はパイプにエアガンで圧縮空気を吹き付けるだけでOKなんだ。
だけどガンコな汚れにはエアガンの圧縮空気も太刀打ちできない。スロットルボディーを外しての掃除になる。
そこでオレはガム質のネチネチ汚れを取り除くのにスロットルを外して掃除した。

スロットルボディとインテークを取り外して清掃する
洗浄剤を投入したりするよりも手作業の方でカーボンを除去したほうが作業は早いんだけど、作業時間は4時間はかかった。

圧力センサーはインテークに位置していたりする。

ここのパイプを綺麗にしないとパワーが戻らない。だからしっかりと綺麗にしていくんだけど、
いやマジで汚い。

カーボンの詰まりの原因は何なの?
結局、悪さをしているのはDPDマフラーだったりと複合的に原因は絡み合っているんだとオレは考えている。
DPDマフラーが詰まりすぎると排気ガスが排出されないし各部がススで詰まりまくる。
DPDが詰まりまくることで、排気管インジェクター付近もススで詰まる。
排気管インジェクターまでススで詰まると燃料を上手く添加出来ない、そしてまたカーボンが蓄積するという悪循環で最悪。ウンコ。
作業に夢中で写真を撮影するのを忘れてしまったからイメージ図を作りました下記。

排気管インジェクターにカーボンが付着していることが多い。
ススを発見した時はスス除去しましょう。
その他にもDPD差圧パイプも点検&掃除もしましょう。

オススメの点検箇所

吸気系から排気系まで全てを清掃をしておけばOKです。
- 坂道が昇らない
- エンジンの力がない
といった症状がでている場合は必ず以下の箇所を点検することをオススメです。
- スロットルボディー周辺
- 圧力センサーパイプの目つまり
追加で点検するなら下記。
- DPD差圧パイプの点検、清掃
- EGRバルブの点検
- インジェクター補正値の点検
ということで今回の記事は終わりです。
追記:スロットルボディーにカーボンが溜まっていたら除去するのは手作業以外に無理です。
綺麗にカーボンを除去するなら整備工場に修理依頼がオススメなんだ。
DPFクリーナーは効果あるの?

詰まりすぎるとDPFクリーナーなんてほぼ効果がなくて無意味です。
クリーナーを投入しても経験上あまり効果はなかったです。
キレイにするなら手作業以外にありません。
アイドリングが多いとDPDマフラーは詰まりやすい
アイドリングの時間が多いとDPDマフラーは詰まりやすいです。
アイドリングが多い車両はたまには高速でぶっ飛ばしてススを吹っ飛ばしましょう。
DPDの燃焼の順番は下記の順番で燃焼する。
- DPDが溜まると自動燃焼モードに入る
- 自動燃焼で燃えきれなかった場合は手動燃焼モードに入る
- 手動再生モードで燃えなかった場合エンジンチェックランプが点灯して強制燃焼をしなきゃいけない
チェックランプが点灯したら整備工場に持っていきましょう。
DPDシステムとは
DPD (Diesel Particulate Defuser)の略です。
DPDってのはディ―ゼル自動車の排気ガスの中に含まれる粒子物資(PM)を浄化する装置のことです。
大気中にPMを拡散しないようにDPDマフラー内でPMを貯めておいて、一定以上のPMが蓄積すると自動的に自動燃焼するようプログラムされている
- DPD自動燃焼
DPDは一定量のPMが溜まるとDPD自動燃焼モードに入るようにプログラムされている。
- DPD手動燃焼
手動燃焼モードは自動燃焼モードでは燃焼しきれないPMがあった場合に手動燃焼モードに切り替わる。
だから【手動燃焼ボタンを押してください】って車から音声で警告があった場合は出来る限り早めに燃焼ボタンを押してほしい。
- 最終的にエンジンチェックランプ点灯する
何度も言うけどエンジンチェックランプが点灯した場合はもうお手上げだから整備工場で強制燃焼作業をしてください。
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いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
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坂道でエンジンが吹けないからという理由でターボの故障とは限らない。
診断するなら下記の作業から始めるとスムーズに診断が進むと思う。
- ターボを疑う前にOBDスキャンツールでエラーコードの確認
- エアフロやセンサー系の数値や電圧チェック
- アクチュエーターの作動確認・動作テスト
- サクションホースが抜けている・破れ
もしターボ本体が故障しているならオレはリビルト品のターボがオススメで理由は下記。
- リビルト品のターボはコスト的に安く。
だけどリビルト品はアクチュエーター作動不良を起こす時があるから交換するなら新品のターボチャージャーをオススメする。
最新のN04Cエンジンの吸気系のパイピングはレイアウトが変更済み
最新のN04Cエンジン圧力パイプにカーボンが詰まることがないように対策済み。
となっているので最新モデルのN04Cは今回の故障とは無関係ということは忘れないでほしい。
余談:P0045のエラーコードはターボ本体の故障が濃厚
P0045でVNT系統のエラーではターボの故障=ターボ本体の故障という結論に至るんだけど。

ターボ本体の故障の時はCAN通信異常も発生する。そんなときはターボ本体のカプラーを抜いてCANの抵抗値を点検し電圧はVとアースが正常であればターボ本体の異常という結論にたどり着くんだけど。
診断せずにターボ本体を交換するのは余りにも無謀すぎるから、ターボ本体を交換しようとしているなら慎重に診断が必要だ。
って思ったりもした。
というわけで今回はオレの信頼は失墜することもなく完璧な修理が完了したからオレは凄く嬉しいと共に。
この記事に到達した人の役に立つ記事となっていたらオレは凄く嬉しい。