ギアのマークが赤点灯とシフトレバーは動くだけどギアが入らない
DUONICは三菱ふそうが開発したオートマチックはじつはオートマではなく自動変速のマニュアルミッションです。
レバーシフトを操作するだけで走れるので完全オートマと勘違いされがちですが。
構造はマニュアルトランスミッションをベースとした構造です。
クラッチ操作は必要ない。だけどシフトチェンジは必要です。
そこでDUONICではシフトチェンジは電子制御で人の手ではなく自動化されています。

ポンプ系に不具合が発生するとシフトは動きますがギアが入りません。
ポンプ系のエラーが入ります
ポンプ系に不具合が発生すると診断機ではシッカリと現在故障でコードが2つ。

- 520708 7 トランスミッションへのニュートラルシフトシフトが出来ません
- 520710 7 トランスミッションへのニュートラルシフトが出来ません
故障コード520708-7 トランスミッションのニュートラル・ポジション
故障コード解説はするつもりはないんだけど。
発生条件はギアシャフトユニットレール1ニュートラル制御10秒継続するとエンジンチェックランプが点灯する仕組みなんだ。
復帰性は、正常信号になれば復帰するようにプロフラムされていて推定される故障の個所は下記。
- アクチュエーターのハーネス
- アクチュエーター不良
- T/Mの不良
- DUONIC ECU 不良
えっ?ECUが故障してんの?じゃあECU交換しなきゃ!っていう話でもない。ECU本体が故障するケースは稀なんだ。
ECUの交換を急ぐ前にまずは周辺の栓やーやアクチュエーター、配線の接触不良を疑うのが現実的なんだ。
で、オレが出した答えはミッション本体を車体から切り離して原因を探るとこと。
そして異常なところを発見したんだ下記。
ギアが入らない原因はスプラインの摩耗でオイルポンプの作動不良
スプラインの摩耗でオイルポンプが動かないなどでギアが入らないこともある。

今回のギアマークが点灯した原因は何なの?
スプラインが摩耗したことでオイルポンプが回らない。
油圧が死んだことでギアシフトユニットが正常に作動せず、自動シフトチェンジが行われません。
結果、ギアマークが点灯した。以上です。
ギアシャフトユニットは油圧と電気信号で制御している
下記の部品がDUONICのギアシフトを行っているパーツです。
左のパーツから順番に、左のパーツがシフトギアユニット、真ん中のパーツが油圧ユニット、右が油圧ポンプ

エンジン側にはダンパーというわれるダミークラッチがあり。
ダンパーが悪くなるとミッション辺りから大きな異音が発生する。

ダミークラッチクラッチのスプラインは動力が強く伝わる部分は金属です。
重い荷物を積んだ状態での頻繁な発進・停止はスプラインに大きな負荷がかかり変摩耗に繋がります。
摩耗は避けられない自然な現象
スプラインやクラッチなどの部品は金属で少しづつすり減っていくのは自然のことです。
でも進行を遅らせることはでき、急発進を避ける運転を心がけることで部品の負荷を軽減することが可能です。

ギアシフトユニットのシフトレールも確認しよう
シフトレールが折れていたりするかもしれないので点検しましょう。
シフトレールにガタや折れるとギアは入りません。

ミッション本体のスプラインの摩耗は下記。
摩耗が酷い、これじゃポンプは回らないし、今回のシフトチェンジ出来ない原因はコレ。
DUONICの故障診断はプロに任せるのが最善
DUONICは高度な電子制御と機械構造が組み合わされた複雑なトランスミッションです。
単なるギアの入りが悪いでは済まないこともあるし、原因の特定には経験と設備が必要です。
ギアが入らないとき、DUONICの故障で困ったときは。
迷わずプロに判断してもらいましょう。

ATF・ギアオイル・エンジン・トランスミッションの整備を行った際は初期設定が必要です
- ATF交換
- ギアオイル交換
- エンジン交換
- トランスミッション交換
DUONICはオイル交換などでも初期設定が必要です。
ミッションを交換した後は忘れずに初期設定して作業を完結して作業終了してほしい。
プロに相談する前に準備しておくもの
- 車両情報・年式 (例:三菱ふそう キャンター4P10エンジン)
- 車体ナンバー(フレームナンバー)
- 走行距離
- 初年度登録年月
現在の症状の詳細
- いつから症状が出始めたのか
- どんな状況で発生するのか
- シフトレバの動き、ギアの反応 異音の有無と場所
- メーターや警告灯の点灯状況
これまでに行った交換部品屋い点検内容
- 自分で交換した部品(バッテリー、オイル、センサーなど)
- 診断機で確認したエラーなど(あれば)
異音や症状の記録
- スマホで録音・録画しておくと整備士に伝わりやすいです。
- メモをとる
出来るだけ症状を見える化をしておくと診断もスムーズに進みます。
それに診断する整備時も情報が多いと助かります。
というわけでDUONICの故障は緊急で走行することが構造上難しいから移動は難しいです。
以上です。
記事を読んで頂きありがとうございました。それでは。