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【マフラーから黒煙】イスズの4JG2エンジン搭載エルフ 排気ガスが黒い。アクセルを踏んでいるのに加速しない。パワーがない。

イスズのエルフで4JG2エンジン搭載のトラックのトラブルが発生し解決したからご紹介する。

主な症状は、アクセルを踏むと真っ黒な排気ガスがマフラーから排出。

エンジンにもパワーがなく時速50キロ以上も出ない症状。

今回のエルフは20年程前のエルフでエンジンコントロールにコモンレールを採用していないモデルのエルフ。

故障の症状をまとめると下記です。

アクセルを踏んでいるのに加速しない速度がでないから始まり詳しき症状は下記。

  • マフラーからの黒煙がひどい
  • 加速しない
  • 時速50キロ以上でない
  • アクセルべた踏みなのに加速が悪い
  • 加速しないエンジンに力がない

2000年初頭ごろに販売されたエルフは燃料噴射に分配型のポンプが採用されているモデル。

  • エンジン制御はECUにて制御

旧型エルフはインジェクターやサプライポンプの搭載されていないモデル

今回のエルフはディ―ゼルエンジンを制御するのに一部はECUにて制御。

燃料噴射などは噴射ノズルと分配型ポンプで制御しているエルフになる。

実は最近、この型式のエルフの故障が最近相次いで故障している。特に今年の夏、2025年は猛暑が続き、故障がホントに多かった。

エンジン型式は4JG2なんだけど診断機は接続は可能なモデルではるけどアイドリングの制御はバキューム式。

車両が古すぎ。

診断機ではバキューム圧をデーターとして可視化できない。アナログでテストするしかないマジでクソ面倒くさすぎ。

コモンレール式のエルフなら診断機の利用ででレール圧やインジェクターの補正値などを点検が可能。

分配型噴射ポンプのエルフはレール圧やインジェクターの補正値をデータで見ることが出来きない。

せいぜい見れるところと言えば水温やエンジン回転数や車速ぐらい。

分配型噴射ポンプのエルフの故障診断って結構難易度高そう。

この記事にたどり着いた人は恐らく同じ自動車整備士の知識をお持ちの人だと思う。だからこの記事に関して詳しいエンジンの解説はしない。

車両情報

  • メーカー:イスズ
  • 年式:平成16年式
  • 型式:KR-MHR69
  • エンジン型式:4JG2

エラーコードはナシ。

故障の症状は下記。

  • 加速しない
  • マフラからの排出ガスが黒い 
  • 黒煙が凄い

アクセルを踏んでいるのに全然加速しない、アクセルをオンオフすると排気ガスが凄く黒い、排気ガスが臭い。

エンジンに力がない、時速50キロぐらいしか出ない。アクセルをべた踏みなのに加速が悪い、エンジンに力がない、エンジンが振れる。

ロッカーアームは折れてなかった

アイドリングの時は黒煙がでない、だけどアクセルを踏むと黒煙が多い。

エンジンのロッカーアームが折れているのではないか?と思ったからロッカーアームを点検してみたけどロッカーアームは正常。

タペットのクリアランスに若干のバラツキはあったけど全然問題ないレベル。

念のためタペット調整を行った。

  • インレット側・エキゾースト側のタペットのクリアランスは0.04mmで調整

タペット調整したあとでも黒煙が収まらない。

EGRバルブが全開なっていることが判明

噴射ノズルや分配型のポンプを疑った。

整備解説書を参考に故障診断を初めて、噴射ポンプの故障を疑ったけど、EGRバルブが前回になっていることに気が付いた。

EGRバルブは常に前回ではなく排気ガスが高温になった時に開く。

そこでEGRバルブ点検したところEGRバルブが全開になっていた。

この年式のエルフのEGRバルブの作動はバキューム式のバルブ。EGRバルブのバキュームホースをたどっていくとマグネットバルブにたどり着いた。

EGRバルブ手前のマグネットバルブの内部の故障が原因

マグネットバルブを確認してみたところ内部が固着していることに気が付いた。

マグネットバルブが内部が固着しているとEGRバルブはエンジンを始動するとバキュームの影響でバルブは前回になる。

EGRバルブは排気ガスの一部を吸気側に回す為のバルブなんだ。

EGRバルブが全開になっているとどうなる?

そりゃ排気ガスが吸気側に全もちろんて回ってしまうって話。

つまりエンジン3台要素の一つである良い空気をエンジンが取り込めないから燃料が燃焼室で燃えきれない=黒煙、つまり未燃焼のガスが大気に放出されていた。

という単純な話。だった。

ということは良い燃料を燃焼室内に送ればいいし、マグネットバルブの交換でEGRバルブは正常に作動した。

そのおかげで黒煙の発生やエンジンが加速も改善した。

VACバルブの部品番号

VACバルブの部品番号は下記。

  • 8-97171030-0

VACバルブの部品交換は簡単で取り付けボルトサイズは12mmのボックスとラチェット、プラスドライバーで取り外し可能。

作業時間は5分で完了。

 

部品交換した後の試運転で時速50キロ以上でも加速したのと、黒煙の発生もなし。

これにて一件落着した。。

というわけで黒煙が解消されない何をやっても解決しないという方は是非参考にしてほしい。

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