イスズのエルフのバッテリー上がりの症状だと思い。
DIYでバッテリーを交換、数日後に再びバッテリー上がりを起こしてしまった故障に対応し解決したのでご紹介します。
同じような症状で悩んでいるなら記事を参考に解決して頂けると嬉しいです。
今回の車両はイスズ・エルフ 車両情報:型式NHR69・エンジン型式4JG2という車両です。
故障の症状は下記です。
- バッテリーを交換したのに数日でバッテリーが再び上がってしまう症状

今回のエルフはバッテリーが2個搭載されている仕様の車両で、電圧は24Vではなく12V仕様のエルフです。
バッテリーを交換したのにバッテリーが上がる原因
1週間前にバッテリーを交換したのに、なぜか再びバッテリーが上がってしまったという謎の現象が発生。
もう原因が謎だらけですが、早速診断を開始しちゃいます。
バッテリー上がりの原因はいったい何なのか?
ズバリ
- 充電不良によりバッテリーが上がってしまった
って話でした。
現在の充電電圧を点検したところ電圧は12V弱しかありません。
そりゃバッテリー上がりを起こしちゃますね。って話です。

バッテリー上がりの原因はオルタネーターのB端子のカプラーの接触不良
そんなわけで結論から申し上げるるんですが。
今回の充電不良の原因は・・・。なんと電気配線の接触不良が原因です下記。
見てください。オルタネーターの電気端子の接触不良によりカプラーが焦げていますね。

オルタネーターのB端子の電圧が18Vと異常に高い
バッテリー側の端子で充電電圧を計ると7V~12Vと、突然、電圧が変化するという異常な状態となりつつ。
オルタネーターのB端子側の電圧を測定すると、電圧が18Vと異常に高い状態ということが判明となり。
B端子が溶けているということが判明
正常であれば、エンジンを始動している状態でのB端子の電圧は14Vですが、今回は電圧が18Vと異常すぎです。

見てください。カプラーを抜いたら端子が見事に溶けています。
カプラーが真っ黒ですね。

ハーネスを加工して1本化します
ハーネスの交換は費用が高額になるので今回はハーネスの修理で対応することにしました。
まずはカプラーを除去して配線だけにしてハンダで引っ付けます。

B端子のハーネスを切って少しハーネスを延長

なんとかハーネスの接合が完了しました。

あとは熱収縮チューブで接合部分を保護します。ショートするのが怖いのでシッカリとハーネルを覆います。

ヒートガンで熱収縮チューブを温めててシッカリと収縮させます。

ハーネスがショートしないように、ハーネスの保護はコルゲートチューブで最後はハーネルを保護して完成です。
ハーネスの1本化にすることでカプラーが接触不良で焦げることは二度と起こらないと思います。

バッテリーを交換した後はエンジンを始動して充電電圧を確認しましょう
バッテリーを交換したあとはエンジンを始動し電圧を測定しましょう。
充電量をシッカリと点検しておけば、今回のようなことにはならないで済みます。
B端子の接触不良が改善したおかげで、バッテリー充電電圧は14Vと充電機能が復活しました。

バッテリー電圧が低い時の症状はどんなとき?
バッテリー電圧が低いと様々な症状が発生します。
- ライトが暗くなる
- パワーウィンドの動作が遅い
- クラクションの音量が低くなる
だけどエンジンを始動不可という状態でした。
バッテリー上がりを起こした時はエンジンを始動して充電電圧が13V~14V以上の電圧があるなら充電機能は正常です。
エンジンを始動しているのに充電電圧が13V~14V以下なら充電機能は機能していません。
つまりオルタネーター本体・もしくは今回のようにハーネスの接触不良を疑いましょう。
ということで今回の修理は終了します。
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