NHR69のエルフで故障の症状はバッテリーが上がって充電しない。
担当したエンジン型式4JG2、型式がNHR69のエルフで故障の症状はバッテリーが上がって充電しないというトラブルです。
苦戦はしましたが解決しましたので、診断・修理したのでご紹介します。
バッテリーは24Vではなく12V仕様のエルフで、バッテリーが並列つなぎの12V仕様のエルフです。

【結論】充電不良の原因はオルタネーターの平端子の接触不良
オルタネータを確認すると新品のオルタネータに交換されていました。
だけどバッテリーが上がります。なぜでしょうか?
充電電圧をバッテリー端子側で確認すると、エンジンを始動しているのに12V電圧でしかありません。
電圧が低すぎです。
オルタネーターのB端子の平端子を確認すると黒焦げでした。
というわけで結論です。
今回の充電不良の原因はオルタネーターの平端子の接触不良が原因です。

オルタネーターのB端子の電圧が18Vと電圧が高すぎる
オルタネーターのB端子の電圧を確認すると、電圧が異常に高く充電電圧は18Vもありました。
正常ならエンジン始動時のB端子の充電電圧は14V程度です。
なのに充電電圧が18Vもあり、アレ?って思い。
ハーネスを点検していく中でB端子の平端子を点検したところ黒く焦げていたというオチでした。
B平端子とカプラーは部品注文できない
カプラーを交換しようにも平端子とカプラーの部品は単品で部品の発注が出来ないらしく、車両ハーネスごと交換になるみたいです。

B端子のハーネスを切って少しハーネスを延長する
こんな感じで作業しましたが、凄く下手くそ。なんとかハーネスの接合が完了です。
あとは熱収縮チューブで接合部分を保護します下記。
ヒートガンで熱収縮チューブを温めて保護します。
コルゲートチューブでハーネルを保護してハーネスの1本化に成功し完成したので我ながら上出来という事にしておきましょう。
エンジンを始動した時のバッテリーの充電電圧は13Vの電圧が必要
エンジンを始動した時のバッテリーの充電電圧は最低でも13Vの充電電圧が必要です。
12V 電圧の充電だとバッテリーは確実にバッテリーが上がってしまいます。
バッテリー電圧が低い時の症状
バッテリー電圧が低いとエンジンが掛からないと同時に様々な症状が発生します。
代表的な症状でいえばエンジンが掛かりにくいなどその他の症状は下記です。
- ライトが暗くなる
- パワーウィンドの動作が遅い
- クラクションの音量が低くなる
ただバッテリー電圧が11.76Vでもライトやパワーウィンドウやクラクションは普通に作動します。

というわけで何かがおかしいしと思ったならオルタネーターのハーネスからの電圧を点検したらいいですね。
最後にバッテリーへの充電電圧を点検すると14V以上あったから確認して作業終了しました。
エンジン型式4JG2・型式NHR69のエルフはオルタネーターの平端子の接触不良によるトラブルは割と多い。
もしバッテリー上がりの症状で悩んでいるなら一度、オルタネーターの端子を点検してみてください。
端子が溶けているかもしれませんよ。
ということで今回の作業は終了です、解決してくれると更に嬉しいです。