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バッテリー上がりで充電しない【NHR69 4JG2型エンジン】 イスズ エルフ バッテリー・オルターネーターを交換したのにバッテリーがスグに上がってしまう故障

NHR69のエルフで故障の症状はバッテリーが上がって充電しない。

担当したエンジン型式4JG2、型式がNHR69のエルフで故障の症状はバッテリーが上がって充電しないというトラブルです。

苦戦はしましたが解決しましたので、診断・修理したのでご紹介します。

バッテリーは24Vではなく12V仕様のエルフで、バッテリーが並列つなぎの12V仕様のエルフです。

最近は夏の暑さの影響なのか、最近オルタネーターの故障やバッテリーに関する故障が多すぎて困っている人も多いかと思います。
4JG2型式がNHR69のエルフでバッテリーが上がって、充電しないという同様の症状に悩まされている方は、記事を参考に解決してください。
整備歴20年の現役整備士ジョンです

【結論】充電不良の原因はオルタネーターの平端子の接触不良

オルタネータを確認すると新品のオルタネータに交換されていました。

だけどバッテリーが上がります。なぜでしょうか?

充電電圧をバッテリー端子側で確認すると、エンジンを始動しているのに12V電圧でしかありません。

電圧が低すぎです。

オルタネーターのB端子の平端子を確認すると黒焦げでした。

というわけで結論です。

今回の充電不良の原因はオルタネーターの平端子の接触不良が原因です。

カプラーを外すまで端子が溶けていることに気が付きませんでした、

オルタネーターのB端子の電圧が18Vと電圧が高すぎる

オルタネーターのB端子の電圧を確認すると、電圧が異常に高く充電電圧は18Vもありました。

正常ならエンジン始動時のB端子の充電電圧は14V程度です。

なのに充電電圧が18Vもあり、アレ?って思い。

ハーネスを点検していく中でB端子の平端子を点検したところ黒く焦げていたというオチでした。

オルタネータ側の電圧電圧は18Vなのに対し、車両側のハーネス側の電圧は7Vと電圧があまりにも低いです。
端子が黒焦げになるのは平端子の接触不良です、修理しなくては。

B平端子とカプラーは部品注文できない

カプラーを交換しようにも平端子とカプラーの部品は単品で部品の発注が出来ないらしく、車両ハーネスごと交換になるみたいです。

だけどさすがに車両ハーネス丸ごと交換するわけにはいかないので、ハーネスを加工して1本化することにします。

B端子のハーネスを切って少しハーネスを延長する

ハーネスを延長してカプラーを除去して繋げます。
半田ごてを利用しますが半田ごての作業は凄く苦手です下記。

こんな感じで作業しましたが、凄く下手くそ。なんとかハーネスの接合が完了です。

あとは熱収縮チューブで接合部分を保護します下記。

ヒートガンで熱収縮チューブを温めて保護します。

コルゲートチューブでハーネルを保護してハーネスの1本化に成功し完成したので我ながら上出来という事にしておきましょう。

エンジンを始動した時のバッテリーの充電電圧は13Vの電圧が必要

エンジンを始動した時のバッテリーの充電電圧は最低でも13Vの充電電圧が必要です。

12V 電圧の充電だとバッテリーは確実にバッテリーが上がってしまいます。

バッテリー電圧が低い時の症状

バッテリー電圧が低いとエンジンが掛からないと同時に様々な症状が発生します。

代表的な症状でいえばエンジンが掛かりにくいなどその他の症状は下記です。

  • ライトが暗くなる
  • パワーウィンドの動作が遅い
  • クラクションの音量が低くなる
今回のエルフはライトは光る、パワーウィンドウの動作は正常、クラクションの音量も正常。

ただバッテリー電圧が11.76Vでもライトやパワーウィンドウやクラクションは普通に作動します。

というわけで何かがおかしいしと思ったならオルタネーターのハーネスからの電圧を点検したらいいですね。

最後にバッテリーへの充電電圧を点検すると14V以上あったから確認して作業終了しました。

エンジン型式4JG2・型式NHR69のエルフはオルタネーターの平端子の接触不良によるトラブルは割と多い。

もしバッテリー上がりの症状で悩んでいるなら一度、オルタネーターの端子を点検してみてください。

端子が溶けているかもしれませんよ。

ということで今回の作業は終了です、解決してくれると更に嬉しいです。

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