いすゞのフォワードのエンジンチェックランプが点灯し消えないというので今回対処しました。
この記事を書いているということは無事に修理が終わったのでご紹介します。
入庫した時の症状は下記。
- エンジンチェックランプ点灯
- DPDマフラーモニターがMAX状態
- エンジンの吹け上がりは問題なし
- オートクルーズモードに入らない
車両情報は下記です。
- 型式:TKG-FRR90T2
- 原動機型式:4HK1
- 年式:平成25年
走行距離は22053キロだがメーター交換の為、正確な距離は不明。
故障コードはP0409を検出したけど、整備解説書通りに各ところどころを全てを点検すると数時間もかかってしまうから今回はしない。
故障コードはP0409
故障コード P0409の詳細や説明は下記。
EGRポジションセンサーはEGRバルブ内にある。
このセンサーはひとつのハウジング内にある3つの個々のセンサーで構成されている。
EGRポジションセンサー1、EGRポジションセンサー2およびEGRポジションセンサー3は、ホールIC型センサーであり、各センサーは下記の回路を備えている。
- 5V電源回路
- GND回路
- EGRポジションセンサー信号回路
EGRポジションセンサーは、EGRバルブのポジションの変更に関係するON/OFF信号状態を検出する。
EGRポジションセンサー信号が相関関係から外れて、すべてONまたはOFFの状態をECMが検出した場合、DCTがセットされる。
DTC P0409セット条件
DCTセット時の前提条件
- バッテリー電圧が18V-32V
- スタータースイッチがON
- DTC P060およびP0697が検出されていない
DTC P0409 セット時に取られる処置
- チェックエンジン警告灯が点灯する
- ECMはEGR制御を停止する
- ECMはオートクルーズを解除する
EGR1ポジションセンサー系統の電圧とGNDを点検した
今回の故障コードで考えられるのは、車両側ハーネスの異常もしくはEGR1ポジションセンサーの異常。
車両側のハーネス断線は可能性はなきにしもあらずだけど、各ところどころを点検しだすとキリがない日が暮れる。
とはいえP0409の故障コードが出たからといって、EGRバルブの交換するなんて無茶すぎる。
車両側のハーネスが悪いのか、もしくはEGRバルブの本体故障か、せめて突き止めたい。
そんなわけで車両側の電圧ならびにGND回路を点検したから点検手順をご紹介する下記。
- EGRバルブ本体のハーネスを外してキーをON
- EGRポジションセンサー5V電源回路(E45のピン1)とフレームアース間の電圧を測定する。
- E45カプラーの黄色ハーネスとフレームアース間の電圧を測定したところ電圧は5Vで異常なし。
- 続いてE45のピン1および5(黒ハーネス)間の電圧を測定したところ電圧は5Vと異常なし。
- 基準値:4.5V
その他にも故障診断の方法はあるけど、各くところどころを追っていくとキリがない。
だから今回は電圧とGND回路を点検し、あとはスキャンツールのデータモニターで診断した結果。
車両側のハーネスには問題ないと結論に至り下記。
結果:EGRバルブ本体の故障と判断したのでEGRバルブを交換した下記。
EGRバルブ交換後は故障コードP0409 エンジンチェックランプは消えた
EGRバルブ本体の故障と分かってはいたけど、エンジンチェックランプが消えてくれて。
正直な話、俺はホッとした。
最後にDPD強制燃焼で作業は終了した。
ホントは各ところどころを正確に点検をしたいところだけど書くところどころの電源回路の点検は時間がかかる。
よって今回はデーターモニターでEGRモニターのデータを元に診断を行い修理した。
なにはともあれ問題が解決したから最高に嬉しい。