三菱キャンター 4P10エンジン エラーコード(520558 31)システム情報6が消せない。消す方法と解決の仕方

  • 2024年12月19日
  • 2024年12月22日
  • 自動車

4P10エンジン搭載の三菱ふそうキャンターのエンジンチェックランプが点灯しました。

入庫した時の車両の状態はエンジンの吹け上がりに何ら問題はなく通常の走行も可能な状態です。

エンジンを切ってもメインキーをオフにしてもエンジンチェックランプが消えない状態でもう謎すぎですね。

というわけでGスキャン2で診断したところ現在故障でエラーコードが複数入っていました。

  • エラーコード 3361 18 NOXセンサー
  • エラーコード 520558 31システム情報6

もう三菱ふそうの4P10エンジンはトラブルが多くて有名です、今回もサクッと対処し解決したのでご紹介します。

運営者のムーチョです。20年整備士をやっている現役の自動車整備士です
ということで今回も記事を見て頂いてありがとうございます。
キャンターに乗っている方や、私と同じ整備士の人で故障の原因を探している場合は参考にして修理してみて下さい。
今回の車両データは下記です。
  • 車種 三菱ふそうキャンター
  • 型式 TPG-FBA50
  • エンジン型式 4P10

今回の故障についてはNOXセンサーの故障もしくはSCR系のどちらかです。

まずは故障コード:3361 18 NOXセンサーの故障コードを消去できるか試したところ消去できました。

ちなみに3361 18 NOXセンサーのエラーコードが消えない場合はNOXセンサーの故障が濃厚でNOXセンサーの交換となります。

今回のエラーはNOXセンサーの排出値が高すぎるということなのでSCR関連の異常。

つまりドージングモジュールの添加不良の可能性が高いということになります。

それでは詳しくは下記にてご紹介します。

エラーコード(520558 31) システム情報6&(3361 18)NOXセンサー排出値高すぎる

現在、メーター内に表示されている警告灯は複数で、アドブル系やDPD系のチェックランプが同時点灯している状態でした下記。

今回診断するにあたり毎度毎度、当ブログでお馴染みの少しだけ古い診断機のGスキャン2を使い診断を開始。

最新のスキャンツールはGスキャンZが最新モデルの診断機ですが、Gスキャン2でも故障コードは見れます。

だけどこれから故障診断機を検討しているならGスキャンZがオススメです。

ということでGスキャン2での診断結果は下記でした。

  • 3361 18 NOXセンサー 排出値高すぎる
  • 520558 31システム情報6

とりあえずGスキャンの画面をスクショしといて一旦、エラーコードを全消し。

すると520558 31システム情報6のエラーだけが残りました。

故障コード520558 31システム情報6の発生条件

520558 31システム情報6の発生条件の詳しい内容は下記でご紹介しておきます。

  • 発生条件:SCR関連の不良が発生(同時に発生しているダイアグノーシスコードを確認し、故障診断を行う
  • 復帰性:スターターSWがONになるときに正常な信号になれば復帰
  • ECU制御内容:ブザー吹鳴
  • ウォーニング表示:-
  • 推定要因:発生している他の故障コードを確認し、故障コードを行う
  • サービスデータ:なし
  • アクチュエータテスト:なし
  • 電装品の点検:なし

アドブルの系のチェックランプが点灯したのは尿素水ドージングモジュール(添加バルブ)が原因

結論から申し上げるとドージングモジュールが尿素水の結晶化で詰まっていました。

今回、チェックランプが点灯した原因はドージングモジュールの詰まりにより添加不可となりNOXセンサーが反応。

NOXが高い値になりチェックランプが点灯したという話でございます。

ということなのでドージングモジュールを確認します。

尿素の詰つまりで詰まっていたら清掃してエンジン学習値リセット作業をすれば作業終了です。

では作業を開始します。

ドージングモジュールはマフラーのパイプに装着されていてジャッキアップしなくても取り外せます。

ドージングモジュールの場所は車両の右側ににあり、リアタイヤの前側付近のマフラーパイプに備え付けられています。

こんな感じの変なカタチのモノが発見が出来きたらのドージングモジュールで正解です。

六角のネジを取りはずしたらバンドが緩みますので、あとはドージングモジュールを外すだけです。

ドージングモジュールにはホースが付いていますがホースが付いたまま作業できますのでホースを外さなくてもOKです。

こんな感じでバンドを外します下記。

ドージングモジュールが外れました。

やっぱり添加ノズル付近に尿素水が固まっていますね。

パイプ側にもいい感じで尿素水が結晶となり固まってます、これでは正常に添加できないムリ。

そりゃSCR関連のエラーが出るわって思うぐらい詰まってます下記。

洗浄する時は蒸留水で洗ってほしいとメーカーからの指示がありますが今回は無視して水道水で洗いました。

水道水で全然平気で十分にこんな感じで綺麗になります、水道水オススメです。

マフラーパイプ側の結晶も綺麗に取れました。

ドージングモジュールを取り付ける時はモジュール側に凸部分があるので取り付ける際はマフラーパイプ側の凹みに合うように取り付けて作業は完了です。

無事に取り付け完了です下記。

エンジンコントロールユニット学習値リセットを選択してエラーが消えたら作業終了です

ドージングモジュールの取り付けが出来たらGスキャン2の作業の項目で エンジンコントロール学習値リセットを選択。

無事にエラーコードが消去できたら作業終了です。

メーターを確認してチェックランプが消えました作業終了です。

もちろんDPDの強制燃焼を行います、無事にDPDの燃焼は終わり作業は終了となりました。

今回はドージングモジュールの添加不良によりNOX値が高くなりNOX系のエラーが発生。

ドージングモジュールの添加バルブを清掃し解決したので今回の記事はこれで終わりです。

おつかれさまでした。

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