もう自動車整備士のブロガーとして、そろそろ僕の本業の自動車整備士の故障探求や整備についての記事を書いていこうと思う。
今回は最近のディ―ゼルエンジンに搭載されてるDPDマフラーについての記事になる。
DPDマフラーに関してはオレの経験上、故障トラブルが多い。DPDマフラーが搭載されてからエンジントラブルやエンジンチェックランプの点灯が相次いでいる。DPDマフラーはクソと言っておく。
今回はDPD自動燃焼モードに何度も頻繁に入るという事で入庫した。
という故障探求と修理の記事になる。
この記事は誰かの役に立つ事を願いながら記事にしていく。
今回はいすゞのエルフ4JJ1のエンジンになる
結論、故障はエンジンの冷却水のサーモスタットだった
結論、エンジンの冷却水のサーモスタットが開いたり開かなかったりしてた。DPD燃焼モードに入るにはメーカーにもよるけど75度~92度の水温でDPDシステムは正常するようにプログラムされてる。つまり、それ以下とそれ以上の水温の場合、システムは燃焼モードを解除するようにプログラムされている。
で、今回はサーモスタットの開弁不足で水温が95度以上となっていたからシステムは燃焼モードを解除していたというお話なんだ。
そしてサーモスタットを交換したという流れになる。
作業後はDPD強制燃焼で数値を見る
水温は86度以上に上昇しないからサーモスタットの不具合で正解.。
ついでにラジエターも交換しといた。
下記は取り外したラジエターになるんだけど、フィンがゴミで少しつまっていた。サーモスタットと同時交換で安心しておけば安心さ。
もちろんDPD差圧パイプとDPD排気管も点検しといた。
DPDマフラ―とは
DPDマフラーはディーゼルエンジンの排出されるガスの中に含まれるPM(粒子物質)を除去する装置になる。
PM(粒子物質)は大気汚染や人体に悪影響を及ぼすから大気に排出する事は禁止されている。
最近のディーゼルエンジンにはDPDマフラーが必ず搭載されている。
いまのところPM(粒子物質)を除去する方法はDPDマフラー以外方法はみつかっていないんだ。
ボルボ、マツダ、ベンツ、日産、日野自動車、三菱自動車、いすゞ
世界中自動車メーカーがDPDマフラーを使用してる。
DPDマフラーの仕組みとシステム
DPDマフラーの仕組みは、マフラー内の触媒にPMを一時的に貯めて、一定の走行距離とPMの溜まりぐあいをセンサーや差圧パイプで常にで排気ガスの詰まりを検知してる。
一定以上のPMが溜まると燃焼モードに入り排気ガスを触媒で反応させてPMを最大600度以上の高温で燃焼させるシステムになってる。
このときDPDランプが点灯して燃焼中をドライバーに知らせるようになっている。
DPD自動燃焼モードの条件
マフラー内の触媒にPMの溜まり具合やエンジン冷却水温とシステムが正常作動するには各センサーからの信号で自動燃焼モードに入るようにプログラムされている。
このときDPDランプが点灯して燃焼中をドライバーに知らせるようになっている。
あれ?おれの車なんかおかしい
最近の自動車はハイテクだ、スキャンツールという診断機がないと直す事が出来ない、カンでは自動車は治らないんだ。
あれ?なんかオレの車おかしいと思ったら整備工場へ持っていくべき。
DPDマフラー自動燃焼モードの頻度を減らす方法
- 長距離走行を心掛ける
- 高速道路などで時速80km以上で走行する
- エンジンを長時間アイドリングさせないように心がける
- DPDマフラーに適した専用オイルを使用する
ちなみにオレの愛車もDPD搭載車両だけど上記を守っているからか7万キロ走行しているけど今のところ大きなトラブルは出てない。
これからも上記を守りつつドライブを楽しみたいと思う。